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映画紹介3 壬生義士伝

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監督:滝田洋二郎

主演:中井貴一

 

新選組隊士、吉村貫一郎の物語です。

冒頭は明治時代から始まります。あるおじいさんが孫をおぶって町医者を訪ねます。

孫を診察してもらい一息つくおじいさん。フト、部屋の隅にある写真に目が行きます。

その瞬間おじいさんは驚いた顔で「この写真の人は?」と、医者に聞きます。

その写真の人物こそ新撰組吉村貫一郎だったのです。そして町医者は吉村と同郷で吉村の元教え子だったと、おじいさんに話します。おじいさんはゆっくり目を閉じ、若き日を振り返る。ここで場面は変わります。

 

 

時は幕末。京の都では新選組池田屋事件等の活躍からその名を轟かせていました。そこに若き日のおじいさん。佐藤浩市さん演じる斉藤一新選組隊士としています。

場面は新選組吉村貫一郎が入隊する所から始まります。

入隊試験は隊士とのお手合わせ。吉村は地元で剣術師範を行っており、北辰一刀流免許皆伝の腕前。そこに新選組隊士沖田総司が、真剣での立会いを提案。

新選組隊士永倉新八もその提案にのり、吉村貫一郎の立会い試験が始まります。

ここで沖田総司を演じるのが堺雅人さん。この映画の翌年に大河ドラマ新選組!」で山南敬助を演じてブレイクします(^_^

もうホント、山南敬助といえば堺雅人です。

 

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※真剣での入隊試験

 

程なく試験に合格した吉村寛一郎は、新選組隊士の誰に対しても分け隔てなく接します。ただ・・・お金にがめつい(笑)

 

 

ある時、隊士の一人が不祥事を起こし切腹を命じられます。そこに吉村ともう一人の隊士が介錯で入りますが切腹の瞬間に隊士は暴れます。吉村はその隊士の首を一刀で切り裂き絶命させます。介錯後、土方歳三から「介錯ご苦労」とお金をもらいますが、吉村は「無理な介錯をしたので刀に刃こぼれが・・・よろしければお刀代を・・」と、刀代も要求するんです(笑)そして刃こぼれしてない(笑

 

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ひょうきんで金にはうるさい吉村貫一郎。彼はもらったお金をすべて故郷の家族へ送っていたんです。

 

吉村は南部地方の盛岡藩で子供たちに勉強や剣術を教えていました。

この時の教え子の一人に冒頭の町医者、大野千秋がいます。大野のお父さんは盛岡藩藩主の大野次郎右衛門で、吉村とは同郷の友です。

ただ、吉村家は貧しく、村が飢饉になり、吉村は家族を盛岡において新選組隊士になるべく脱藩したのです。その時代、脱藩は重罪。藩主の大野次郎右衛門はなんとか吉村を説得しますが、吉村の考えは変わりませんでした。

 

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一方、新選組隊士の伊藤甲太郎は新選組を抜け、御陵衛士を結成。斉藤一は間者(スパイ)として伊藤一派について行くように土方から命じられます。この辺りの詳細なエピソードは大河ドラマ新選組!で描かれています。

 


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 そして新選組も時代の流れに飲まれながら徐々に組織が弱体化していきます。

鳥羽伏見の戦いで官軍薩長に押される会津藩新選組会津と共に戦っていましたが薩長の力には適わず。それでも吉村貫一郎は果敢に立ち向かっていきます。

ここでのシーンは僕は吉村が家族の為ではなく、新選組隊士として戦っている様におもいました。確かに家族の為に死ぬわけにはいかないと言っているけど、

たとえ最後の一人になっても戦い続けると言う姿勢が吉村貫一郎の本当の姿なんじゃないかなと思いました。

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 戦い敗れ、吉村は隊から離脱、故郷へ帰る決心をします。その途中に南部藩の大坂蔵屋敷へと辿り着きます。かつての藩主、大野次郎右衛門と再会しますが、大野はそんな吉村に切腹を命じます。藩の規律を破った人間にはたとえ友であろうとも情けはかけない・・・。

ここの場面、大野次郎右衛門演じる三宅裕司さんの演技にぐっときました(;_:)

吉村は一人、介錯もなく死んで行きます・・・最後まで家族を愛し、時代の動乱を駆け抜けた吉村貫一郎、死してなお斉藤一や、町医者大野の記憶には鮮明に残っていました。

 

ホントにこの映画は涙なしでは見れないと思います(;_:)

史実はどうかは分かりませんが、少なくともこの映画では、愛や信念を貫いた吉村貫一郎と言う男の物語が鮮やかに切なく描かれていると僕は思います。 

 


壬生義士伝 [ 中井貴一 ]